solivachi2

konoreのブログ、話がよく飛ぶ

叫べ。ファー - written on Sep 5, 2016

 不忍池には蓮華が咲きまくっていた。膨らんだような緑を眼下に見ていたら、「葡萄が食べたいからいらない」とバナナを貰った。まだ黒い斑点のない、すべらかな黄のバナナだった。それを手に「ウホ!」と云った。私は。うってつけの筈だった、然し辻褄が合わなかった。どれほど真剣だったとしても、然るべき場ではなかったから。

 数時間後部屋を辞し、電車に乗り、ルミネで奇麗なお姉さんに接客してもらった。頭に黄がかすめ、「このお姉さんは鞄にバナナ、が入っているとは思わないだろう。不適切なテンションが上がるな」と思った。健康だった。でも一体こんな処で何してんだろうと、思った。

 当事者だから皮を剥いて食べる。猛々しく。

 話は変わるが、黄色い果実といえば、梶井基次郎。爆弾好きは同じなのに、丸善をルミネに変えて、あらすじを辿ってもだめ。他人の理解をきめるのはバナナとゆうところで、滑り、不味い。

 瞬間の中で印象は永遠に語られるから困る。赤ん坊の粗相を父母たちは忘れない。あるいは父母面して、忘れない。やめてくれなんて言わない、ただ拗ねるっ。大人気なくっ。観念。

 『檸檬』は以前、朗読させていただいたことがある。友人が、それを聞いてエッセイを書き、賞をとったそうだ。連絡をもらったとき、そんな夢のような、誰かのきっかけになるなんて夢が私に。と、胸をどきどきさせて震えた。この印象をこそ、私、永遠に語りたい。